先週始めた歌詞解釈も今回で3回目になります☺️
3回目は、BUMP OF CHICKENさんの【車輪の唄】です!
個人的に感動した歌詞を挙げると、間違いなくこの曲も入ってきます🎶
最初はぼんやりとした歌詞に感じる部分もありますが、曲が進むにつれて感動します!!
この曲を知らない方は、歌詞を順番に頭に入れながら読んでいただけると嬉しいです👍
二人の対比
『錆び付いた車輪 悲鳴を上げ 僕等の体を運んでいく 明け方の駅へと』
こういった歌は、情景をある程度歌ってから細かい部分を入れて想像させるという順番が多いように感じます。
ですがこの曲は、「錆びた車輪が悲鳴を上げている」という強い響きの入りから、驚きですよね…!
たった29文字なのですが、情報が多く、シーンがはっきりと浮かぶようなフレーズ。
まさに「無駄が無い」の理想系だと思います🥰
『ペダルを漕ぐ僕の背中 寄りかかる君から伝わるもの 確かな温もり』
情報を追加するフレーズです。この二人がカップルなのかな?と想像できます👀
明け方に二人乗りをしていて、ピタッとくっつく彼女の体温を背中で感じているんですね!
一生懸命自転車を漕ぐ彼氏が健気で良いですね😏
『線路沿いの上り坂で 「もうちょっと、あと少し」 後ろから楽しそうな声』
私はこの部分で、線路沿いにフェンスがあり、短い雑草が生い茂っている少し広い道を、たまに立ち漕ぎをしながら一生懸命に自転車を漕ぐ彼氏と、
頬まで背中にくっつけて、彼氏を感じている彼女が毎回思い浮かびます🙋♂️
「ただの青春曲🤔?」と思ってしまうところですが…
続きを見ていきましょう!
『町はとても静か過ぎて 「世界中に二人だけみたいだね」 と小さくこぼした』
明け方ということもあり、世間はまだ家の中でゆっくりする時間で、二人の呼吸や体温、声を感じられるように思います。
彼女の「楽しそうな声」と彼氏の「小さくこぼした」は対比になっていますね😊
二人の中に「何かがあるのでは?」と少し匂わせているような歌詞がここで初めてきます!
『同時に言葉を失くした 坂を上りきった時 迎えてくれた朝焼けが あまりに綺麗過ぎて』
これまでは、彼氏と彼女が一言ずつ話していて、前述の対比も重なって、二人の気持ちとは?というところが気になる歌詞ですね!
先ほどの「二人だけみたい」という歌詞にも影響を感じますし、言葉の並びがとてもオシャレ😎
『笑っただろう あの時 僕の後ろ側で 振り返る事が出来なかった 僕は泣いてたから』
サビです!!
「………🤔??」となる人も多いと思います。
彼氏はなぜか泣いていて、顔を彼女に見せたくなかったので、振り返って彼女の笑顔を見ることができなかったんですね。
なんと、1番が終わったのに、何が起きているのか分からない曲!!
普通は考えられないですよね😂
二人の真実と約束
『券売機で一番端の 一番高い切符が行く町を 僕はよく知らない』
2番になります🌈
この歌詞もまたオシャレです。
「一番端の一番高い切符」とか「切符が行く町」という表現が個人的に刺さります😂
線路沿いを走っていることは書かれていましたが、2人は駅に向かっていました。
『その中でも一番安い 入場券を すぐに使うのに 大事にしまった』
ついにここから二人の対比が回収されていくことに。
この歌詞は、彼氏目線で書かれているので、彼女は一番高い切符を、彼氏は見送りのための一番安い切符を買ったことが分かります。
もうすでに切ない😖
「この切符を入れてしまえば、彼女が電車に乗ってしまう」
という複雑な感情が見えますね!
『おととい買った 大きな鞄 改札に引っ掛けて通れずに 君は僕を見た
目は合わせないで頷いて 頑なに引っ掛かる 鞄の紐を 僕の手が外した』
「大きな鞄」は一時的なものではなく、長い別れになることを、
「ひっかかった」は、離れたくない気持ちを暗に表現しているのでしょうか🤔?
彼氏は、複雑な気持ちから、彼女と目を合わせようとしません。
「僕の手が外した」は、ひっかかった鞄を外した行為が本当の自分意思ではないことを含んでいるのではないかと考えられます🥲
離れたくない彼氏の心情表現がすごすぎます!!
『響くベルが最後を告げる 君だけのドアが開く 何万歩より距離のある一歩 踏み出して君は言う』
2番のサビ前。
ここに関しては説明も必要ないくらいですね。
「何万歩より距離のある一歩」が残酷すぎて素敵すぎます!
一つ一つの言葉が重たすぎませんか?と言いたい🤣
『「約束だよ 必ず いつの日かまた会おう」 応えられず 俯いたまま 僕は手を振ったよ』
彼女からの「約束」は、今の彼氏にどのように響いたのでしょうか。
きっと重たかっただろうなぁ…😢
手を振るのが精一杯の状況だったのです。
一人
『間違いじゃない あの時 君は…』
ここは、一旦とばします😁
『線路沿いの下り坂を 風よりも早く飛ばしていく 君に追いつけと
錆び付いた車輪 悲鳴を上げ 精一杯電車と並ぶけれど ゆっくり離されてく』
すごく直接的な強い歌詞。
二人で登ってきた坂を「君」に追いつこうと「僕」は一生懸命に自転車を走らせますが、電車には勝てません😢
電車のドアを跨ぐ一歩ではなく、本当の意味でゆっくり離れていきます。
「離れたくない」という「僕」の気持ちとは対照的に。
『泣いてただろう あの時 ドアの向こう側で 顔見なくてもわかってたよ 声が震えてたから』
先ほどの「君は」に続く歌詞になります!
歌詞の序盤から、「明るい声」や「笑い声」という表現だったのですが、
初めて「泣いている君」となります😖
泣き顔を見せない彼氏と、明るく装う彼女。
方法は違いますが、相手に悲しい思いをさせたくないという二人の気持ちはずっと同じだったのです。
気丈に振る舞っていた彼女でしたが、最後まで我慢できませんでした。
『約束だよ 必ず いつの日かまた会おう 離れていく 君に見えるように 大きく手を振ったよ』
今回は彼氏の言葉です。
あの時に言えなかったことを、ここで伝えます。
別れに対してウジウジしていましたが、少しでも彼女に届くようにと手を振るシーンを想像すると、込み上げてくるものがあります…
『町は賑わいだしたけれど 世界中に一人だけみたいだなぁ と小さくこぼした』
二人乗りのシーンから時間が経ち、町に活気が出てくる時間になりました。
しかし、彼女が離れたことでの寂しさや居心地の悪さを感じているのでしょうか😢
最初は「二人だけみたいだね」と語りかけていましたが、
最後は「一人だけみたいだなぁ」と一人で思いふけるような表現をしていて、より強く実感させられます!
対比を用いることで、一人であることを強く認識させられ、彼氏の感情も大きく伝わってきますよね。
『錆び付いた車輪 悲鳴を上げ 残された僕を運んでいく 微かな温もり』
なんという締め😳最後の最後まで感動の連続ですよね…!
「僕等」が「僕」になっていることはもちろんですが、
「微かな温もり」という対比で終わっています。
君が確かにいたこと、またいつか「確かな温もり」に触れたいという彼氏の心情が表されているのかなと思います。
いかがでしたでしょうか?
本当に表現が豊かすぎますよね😌
曲自体が対比を多く取り入れたものになっているので、間接的な表現をしても分かりやすいというのも特徴ですね!
解釈は人それぞれなので、私とは違う解釈をした方の意見も聞いてみたいです☺️
また、BUMP OF CHICKENさんの他の楽曲ともリンクしているように感じるので、その辺りも楽しいかと思います。
前回の歌詞解釈【ベルベットの詩】はこちら💁
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